「ベータ線熱症」は、ベータ粒子に起因し、一般的に放射性の粒子による表層部の火傷（通常は皮膚の火傷であり、まれに肺や消化管の火傷）。身体への直接接触または身体に近づけられた溶解放射性核種によるもの。
日焼けに見えることがある。
ガンマ線とは異なり、ベータ粒子は物質により遮蔽することができるので、組織の浅い層の中にだけエネルギーを残す。それにより身体の損傷は激しいものとなるが、局所的になる。
細胞レベルでは、皮膚の変化は放射線皮膚障害に似る。
放射線を大量に浴びると皮膚が急速に褐色になることがある。これは「核の日焼け」（"nuclear tan"）として知られる。
放射線を浴びる量は、ベータ線が物質を透過する率が低いことで影響を受ける。
表皮の角質化されたケラチン層には、70keV以下のベータ粒子のエネルギーを吸収して食い止める能力がある。
衣服や靴を着用することでさらに保護することができる。放射線を浴びる量は皮膚についた粒子を落とすことで減らすことができる。
（略）
ベータ線熱症は植物にも起こる。
ベータ粒子の活動は急速に減少する。
微細な粒子から放射線を浴びる率は、大きな粒子から浴びる率よりも高くなる。
爆発の17分後には、径0.5mm以下の粒子は皮膚潰瘍化を引き起こすことはない。
皮膚１平方フィート当たり100mgの放射性降下物が堆積し、粒子の径が0.25mm以下の場合、最高3時間後にベータ線熱症が起きる。
粒子にさらされた身体の表面を注意深く洗い、放射性物質の粒子を除去することで、放射線を浴びる量を大幅に減少させられる可能性がある。
服を着替えたり、少なくとも払い落としたりしても一定度合いの効果がある。
ベータ線を強く浴びた場合、ベータ線熱症は２４－４８時間で、痒かったりひりひりする感覚によって現れる。それは１，２日続き、時々充血を伴う。
１－３週間後に火傷の症状が現れる。
紅斑、皮膚の着色、褐色の斑点、隆起が起こり、脱毛と皮膚障害がその後起こる。
参考：Beta Burns, Wikipedia
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