プロペラで走るドイツの列車シーネンツェッペリン

列車はまだ蒸気機関車が一般的であった1930年、ドイツではシーネンツェッペリン(Schienenzeppelin 「レールツェッペリン」)というプロペラ走行の列車が作られ、実際に走っていました。

蒸気機関車と並ぶシーネンツェッペリン 写っているのは後部

BMW IVという飛行機のためのエンジンを搭載し、1931年には速度200kmを達成しました。
この記録は石油で走る列車の速度としては現在でも最高記録であるそうです。このような速度が出せた理由は、20.3トンと軽量の車体を使用していたためでした。

プロトタイプ


当時の映像 プロトタイプが走行中

プラットフォームで停車中のシーネンツェッペリン

シーネンツェッペリンは1930年代に開発が続けられましたが、1939年にはドイツ軍が資材を接収するために解体されてしまいました。
先進的とも見えたシーネンツェッペリンがこのように短命に終わってしまった理由として、やはりプロペラがむき出しで危険だったことが挙げられています。またその構造上、他の車体を牽引して走ることができないという難点もありました。

走ってくるシーネンツェッペリンに手を振る人々

シーネンツェッペリンについて:
シーネンツェッペリン:Wikipedia
Franz Kruckenberg's Schienenzeppelin

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