舌苔ブラシにおすすめはあるのか

舌苔(ぜったい)は、舌に付着する白い苔状のもの。これはもともと舌の上皮がはがれてきたもので、それに細菌や食べカス、粘膜のカスが付着したものです。 口臭の原因の一部がこの舌苔に関係があるとされています。

舌苔

これを取り除くために歯ブラシを使うのはよくありません。歯ブラシはもともと、固い歯を磨くために作られていますが、舌はスポンジ状の組織でできており、歯ブラシであまり強く舌をこすると、舌の表面を痛めてしまいます。

そこで舌の構造に適しており、舌苔を取り除く目的のために作られた専用のブラシを使うことが勧められているのですが、種類が沢山あり、どれを使ったらよいのかよくわかりません。そもそもどんなものがあるのでしょうか。

舌ブラシにはどんな種類があるのか





舌ブラシ W-1 (ダブルワン)は新潟大学大学院医歯学総合研究科と株式会社四季園が共同開発した舌ブラシなのだそうで。「必要以上の力を要れず、軽くこするだけで汚れをきれいに除去できる」そうです。表面は歯ブラシ状ではなく、細い繊維が固まったソフトな構造になっているので、こすっても痛くありません。
毛の材質: 特殊ナイロン
舌ブラシ W-1 (ダブルワン)
舌ブラシ W-1 (ダブルワン)

micro result 舌クリーナー スイトローザ(青・緑・黄・赤のうち1色。色はおまかせ)
マイクロリザルトの舌クリーナー
マイクロリザルトの舌クリーナーはドイツ製の舌苔ブラシです。こちらも上のW-1と似たマイクロファイバー製の細かい繊維パッドがブラシの代わりに先端についています。本国のドイツでは2003年度のドイツ発明大賞を受賞しており、日本の歯科でもすすめているところがあるようです。舌との接触面が大きいので少ない回数で掃除でき、しかも薄型なので口に入れたときの異物感もおさえられているところが特徴。


リクープ 舌ブラシは、赤ちゃん用品のメーカーとして有名なピジョンが作っている舌苔ブラシです。いわゆる舌ブラシといった感じのブラシが先端についていますが、これは舌を傷つけないソフトな極細毛でできており、舌の形にあわせて全体が弧状になるようにカットされています。また、握りの部分に長く大きく指当てが付いているので、しっかり握ることができるようになっています。
サイズ:幅2.5 X 長さ12.7cm 重さ:10g 材質:エラストマー
リクープ 舌ブラシ グリーン
リクープ 舌ブラシ


クリアデント タンクリーナー(舌掃除)
クリアデント タンクリーナー
クリアデント タンクリーナーは、日本のデンタルケア用品の専門メーカーである広栄社が作っている舌苔ブラシです。ブラシ部とヘラの両方で舌苔を落とすようになっています。先端がいちょうの形になっていますが、これは口に入れるとオエッとなる嘔吐反応が出にくいようにサイズと形を計算して作られています。上に上げた細かい繊維状のパッドとは異なり、こちらはブラシの間隔が広いので、水洗いで汚れを簡単に落とせます。
材質:エラストマー樹脂(クリーナー部)



こうしてさまざまな舌苔ブラシを見てみると、現在主流になっているのは、先端に細い繊維のパッドが付いたものと、いわゆるブラシ状になっているものの2種類に大きく分けられそうです。繊維が繊細なものは舌苔がきれいに取れそうですが、水洗いして清潔にメンテナンスするのは、粗めのブラシの方が簡単そうです。


舌苔ブラシの使い方


舌にのせ、汚れをかき出すようにゆっくり手前に引いてこすります。同時に息を吐きながら使用すると嘔吐反応が出にくいようです。

いくら専用の舌苔ブラシで舌を掃除すると言っても、あまり強くこすると、舌の表面にある舌乳頭を傷つけてしまいます。あくまでもやさしくこする必要があります。

どのブラシも口の中を痛めないようにやわらかめの素材でできているので、熱湯で煮沸消毒すると変形するおそれがあります。

0 件のコメント:

コメントを投稿

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...